グループ派遣の拠点・キシイタウン。ケニア南西部の小さな町に、長期にわたり理数科教師隊員達が派遣されてきました。
決して観光地ではないけれど、なじみの深いキシイタウンを紹介します。
特徴
ソープストーンの町、ここキシイ(Kisii)はケニア南西部、ニャンザ州(Nyanza Province)の一都市とその周辺地区のことです。ここの特徴は:
・涼しい!:赤道直下(南緯1°)だが高地にある(標高1800m)ため。
・雨が多い!:乾期(12月から2月)を除きほぼ1年中降る。
・人口密度が高い!:他の町と比べても群を抜いています。山の上にまで家があると言われるのも、この快適な気候によるものでしょう。人口増加率3%という説もあるくらいです。
・急速に発展中!:人口の多さが原動力なのでしょうか?大きなスーパー、ホテルなどが次々と建設されています。
アクセス
首都ナイロビからはナクル(Nakuru)・ケリチョ(Kericho)経由とナロク(Narok)経由との2通りのアクセス方法があります。所要時間はともに7時間ほど。ニッサンマタツもありますが、長距離バスがオススメ。
ヴィクトリア湖沿いのケニア第3の大都市キスム(Kisumu)からは、バスおよびマタツで約2時間。また、ヌーの川渡りで有名なマサイマラ国立保護区まで車で3時間ほどです。
キシイ族
ケニアには50を超える部族があると言われており、大別すると3種の系統に分類できます。キシイに住むキシイ族はそのなかでバンツー系に属しており、彼ら固有の文化を持っています。キシイ族は農耕民族であり、雨が多く豊かな土地の恵みを受け、上述のように高い人口密度を誇っています。基本的には温厚で日本人にも友好的です。ただ、キシイ族はバンツー系ではない有力な部族であるマサイ族やルオー族、さらに元大統領の出身部族であるカレンジン族に周りを取り囲まれるかたちで暮らしているので、土地の境界線あたりでは現在も弓矢などを用いた争いが時折みられるようです。
キシイ語
ケニアには国語のスワヒリ語(Kiswahili)と公用語の英語の他、その数が50を超える部族固有の部族語があると言われています。ここキシイには、バンツー系キシイ族が住み、キシイ語(Ekegusii)が日常的に話されています。
ホテル
・ZONIC Hotel :2001年4月オープンの超豪華ホテル!(キシイでは)。部屋にはバスタブが付き、お湯も出る。屋上にはキシイでもまれなプールがあるという噂。一泊シングル1200/=、ツイン1800/=
・D.O.K. Hotel :隊員御用達のホテル。キリスト教系のためバーが無く、トイレ・風呂とも共同だが、清潔で安いのが魅力。一泊シングル600/=、ツイン800/=
レストラン
・Mashauli Cafe :昼食時は客でいっぱいの、キシイっ子にも人気のお店。種類も豊富で美味しい。キシイの隊員オフィス(TRC)から歩いてすぐという便利さ。キーマカリー120/= がオススメ。
・Quality Food :タウンの中心に位置し、味に定評がある。値段は少し高め?クオリティースペシャルチキン150/=
ショッピング
・Kisii Mattress :インド人経営のでっかいスーパーマーケット。おなじみ Nakumatt のキシイ版。日用品から衣類・電化製品まであり、ここに無いものはキシイに無いという充実ぶり。最近支店がオープンした。
・Shamuji :キシイでは手に入りにくい醤油・オリーブオイルから魚の缶詰、さらにはチーズ・アイスクリームまで。かゆい所に手が届くお店。車の修理工場もやってます。
観光
決して観光の町ではないここキシイにも、オススメのスポットはあります。ここではそんな少しマニアックな見どころを紹介します。
・Tabaka :ソープストーンの原産地として全国的に知れ渡っている。町中の至る所に工場があり、ソープストーンの採掘現場まで見られる。
・Manga :キシイから北へマタツで30分。50メートル以上の切り立った崖から見下ろす景色はいかにも絶景。
伝統・文化
ここキシイでは、昔ながらの伝統行事や文化が盛りだくさん。その内のいくつかを紹介します。
・ウィッチ :祈祷師のこと。マジックをかける人と解く人がいて、それぞれウィッチクラフト、ウィッチドクターと呼ばれる。
・割礼 :大人になる儀式のこと。以前はお祭りが大々的に行われていたが、最近は各自が病院で済ませることも多いらしい。
料理・食材
ここキシイでの代表的な料理はウガリ・スクマ、そしてギゼリである。ウガリとはとうもろこしの粉をゆでて練ったものでお餅のようになる。スクマは栄養価の高い野菜で、おまけに生命力も強く美味しい。ギゼリとはとうもろこしと大豆を煮たもの。
これらはケニア国中で主食とされているが、キシイ独特のものとしてはブラウンウガリがある。これはウィンビと呼ばれる茶色の実を粉状にしてウガリと同様に調理したもので、普通のウガリ(白い)より軟らかく、また肉と良くあう。
2年間、ぎゅうぎゅう詰めのマタツにもめげず、本当によくキシイタウンに通いました。グループ活動で、食糧調達に、他の町へのアクセス拠点として。停電の合間をぬって作業をしたり、ホットシャワーに癒されたり。
そんなキシイタウンも発展目覚しく、帰国間際にはちらほらと携帯電話を見かけるようになりました。次に訪れた時はどうなっているでしょう?
◆目次: