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理数科教師 / 2007-12-15 (土)

理数科教師

現地の学校で、現地の子ども達に、理科や数学を教える。そんな理数科教師隊員達。

最近は活動の幅も広がってきていますが、基本はやはりマンパワーなのでしょう。

職種

協力隊の100を越える職種の中でも、毎回特に要請数の多いものの一つが理数科教師です。実務経験が無くても、教員免許が無くても、若さと情熱で毎年たくさんの協力隊員が誕生しています。

赴任先

多くの理数科教師隊員は、学校で一教員として、直接生徒に教えます。中には大学や教員養成学校で教師の卵達に授業をしたり、教科書の編纂や実験の改良等のプロジェクトに配属される事もあります。

評価

人数的に多い方なので、集団として扱われることも多く、そんなに目立つ存在ではないかも。チーム派遣やグループ派遣等、新しい動きを模索している最中な感じです。

数学の教員免許を取ったのは、”いつか教師になりたい”という夢からでしたが、形は違えど卒業してすぐに教師になれたのは本当にラッキーな事でした。

「ケニアの理数科教師」というと、協力隊内では知る人ぞ知る”僻地(へきち)隊員”です。実際、自分や同期の派遣先の村には電気や水道がありませんでした。おかげでとてもシンプルな生活を送る事ができました。

理数科教師

学校 / 2007-12-18 (火)

学校

理数科教師隊員といえば、学校。これを抜きにしては語れないでしょう。苦悩の原因であり、エネルギーの源でもある学校。

赴任しているセカンダリースクールには、日本で言えば中3から高3にあたる生徒達が通って来ています。そんなケニアの学校を紹介します。

教育制度

現在(2000年)のケニアの教育制度は8-4-4制度。内訳は、

・プライマリースクール(小学校):8年。学費は無料。義務教育では無い。全国に約16000校。国民の95%が入学、40%が卒業。
・セカンダリースクール(中等学校):4年。学費は有料。全国に約2700校。ケニアの理数科隊員はここに派遣されることが多い。
・ユニバーシティー(大学):4年。学費は国立大では国が一部負担。全国に10校。その内国立大の6校には毎年約8000人が入学資格を得られる。

また、プライマリー卒業時にKCPE(7科目)、セカンダリー卒業時にKCSE(8科目)という国家試験を受け、その成績が次の段階への入学資格を兼ねる。この他、各種専門学校も全国に700校ほどあり、技術や教員の資格を得られる。

セカンダリースクールの1日

セカンダリースクールは、大きくDaySchool(通学制)とBoardingSchool(寮制)に分かれる。その両方が一緒になっている学校もある。ケニアのセカンダリースクールは3学期制で、1学期は1~3月、2学期は5~7月、3学期は9~11月となっている。

Day School:授業は原則として1コマ40分。午前中に6~7コマ、午後に2~3コマの1日9コマの学校が多い。午前中2回と昼食時に休憩がある。授業が全て終わると、曜日によって Games(運動)や Clubs(文科系サークル)、Community Work(清掃など)、Debeat(討論)などが行われる。

BoardingSchool:DaySchoolに加え、夜や土日のPrep(自主学習)、WeeklyTest、教会活動などが含まれる。

年間行事

学校生活で最も盛り上がるのが、これらの行事。毎年決まった時期に各種の大会や修学旅行が行われる。

・Athletics (1学期): 陸上競技全般の大会。特に中、長距離走においては世界でもトップレベルの国でもあり、全国大会では選手のスカウトが行われるという噂も。ちなみに今年(2001年)の決勝戦はここキシイで行われました。
・Drama (1学期): 演劇大会。歌や踊りがメインのミュージカルのようなものから、セリフを用いた芝居まで、各校とも10分間程度の演劇を競い合う。
・Science Congress (2学期): 各校の理科好きの生徒が選抜され、実験やその原理を他校の生徒の前で説明する大会。内容だけでなく説得力も重要だが、どの生徒も実に堂々としている。
・修学旅行 : 各校によってまちまちだが、キシイでは日帰りで工場やサファリ見学というコースが一般的。行わない学校も多い。生徒にとっても初めての体験ということが多く、とても盛り上がる。

協力隊での2年間、いろいろありましたが、やはり中心は学校でした。自分の赴任先は、キシイ県ニャンカンダ中等学校。創立したばかりの小さな学校で、職員室と校舎が1つずつあるだけ。特に職員室は土壁で窓も無く、雨が降ると字が読めなくなる有様でした。そんなニャンカンダ村に外国人が訪れるのはたぶん初めての事で、赴任してすぐの頃は自分の行動一つ一つが注目されているような気がしました。

同僚や生徒、近所の人達は本当にいろいろと良くしてくれました。授業だけでなく、クラブ活動、朝礼や終礼、スポーツ大会の応援、草刈り、教会でのミサ、実験器具の購入…、たくさんの思い出ができた場所です。

学校

グループ派遣 / 2007-12-21 (金)

グループ派遣

キシイ理数科教師隊員の特徴といえば、何と言っても「グループ派遣」ということになるでしょう。この5年間に、総勢40人の理数科教師隊員が、このキシイ地区に集中的に派遣されてきました。

新しい派遣形態として注目されるグループ派遣。ぜひきちんと評価をして、次につなげて欲しいと思います。

きっかけ

ケニアに理数科教師隊員の派遣が始まってから25年、その間300名を超える隊員がケニア全土の様々な学校で協力活動を続けてきた。隊員の派遣期間中に教育環境が改善される例も多く、また継続により知名度も上がってきた。そこで平成8年度から、理数科教師としては初の試みとして特定の地区に複数の隊員を派遣する「グループ派遣」がここキシイ地区で開始される事となった。現在までに、2シニアを含む40名の隊員が派遣されてきた。

目的

(当初)従来隊員が個々の学校で行ってきた「点」の活動から、隊員同士の連携を強化する「線」の活動、そして地区全体の教育水準の向上を目指す「面」の活動を通して、キシイ地区そしてケニアの明日のために日々取り組む。(終了へ向けて)2002年8月のグループ活動終了に向けて、隊員同士が情報を共有化し、活動終了後にもケニア人教師達が協力して地域の教育に貢献できるよう努力する。

現状

当面グループ活動は継続される予定だったが、治安の悪化、また5年を経ての成果を確認する面からも、2002年に行われる大統領選挙に合わせて一度派遣を中止することとなった。JICA東京事務所からの調査団の派遣等を経て、2002年8月を持ってキシイ地区へのグループ活動は終了した。

拠点

キシイのグループ活動は、TRC(Teachers' Resource Centre)を中心に行われてきた。キシイタウンの少し外れにあり、隊員同士の情報交換、キシイの先生との連絡、図書の保管場所等として利用された。

今後

マクエニ地区において第二の理数科教師グループ派遣が、また、第三の地区としてカカメガへの派遣が展開された(いずれも終了)。

自分がとても幸運だったのは、ニャンカンダ中等学校に赴任した事、そしてこのキシイ地区におけるグループ派遣の一員だった事だと思います。平日は一人学校で授業をし、週末になるとタウンへ出かけて他の隊員と共同作業を行う。両者のバランスを取るのに苦労した時期もありましたが、やはり自分にとってはどちらもあってこその隊員活動でした。

賛否両論あるでしょうが、集団としての成果、派遣の効果をより明確にする事ができるのがグループ派遣だと思います。今後もいろいろな職種でグループ派遣が広がっていく事を期待しています。

グループ派遣

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