
『国際協力』との出合いは、2000年の夏。『青年海外協力隊』への参加でした。応募したきっかけは、「海外で働いてみたい」「違う価値観に触れてみたい」という漠然としたもの。「協力」という言葉への実感はありませんでした。
実際に派遣され、農村の中学校で数学を教えることになりましたが、苦労の連続でした。最初にぶつかる壁は「言葉」でしたが、言葉が何とか通じるようになってからも、「習慣の違い」や「初等教育の違い」など、自分が学校で習って理解してきた方法が通じないという経験を繰り返しました。
「協力」に含まれる「対等な関係」「ギブアンドテイク」といったことが実現できたのか。自分は何かを提供できたのか。そういった思いは帰国後も続いています。
また、国際社会の中で日本の持つ影響力、特に「経済力」「お金の力」の大きさを実感しました。日本人が自分の持つ預金などの資産やお金の使い方にもう少し意識を傾けることで、世界のさまざまな課題に対応できること。逆に、無意識のうちに様々なことに影響を与えてしまっている現実を知り、そういった部分を変えていくことも『国際協力』の大切な形だと実感しています。
そのような意味で、『エコ貯金』や『フェアトレード』、『地域通貨』、『市民ファンド』などの考え方にも共感し、今は日本国内でできることを模索しています。
