
グローバルフェスタJAPAN2009に参加しました。青年海外協力隊東京OB会のブースで、10/24(土) ”最後の帰還兵”小野田寛郎氏講演会の広報をしつつ、他団体のブースを見て回りました。参加希望団体が増え続けているそうで、初めて知る団体をいくつも見かけました。
1日目が雨だったこともあり、来場者は昨年より若干少なかったようにも感じましたが、日本青年国際交流機構(IYEO)のポストカードの売れ行きも好調だったようで、一安心です。
新しい団体や人との出会いが楽しいのはもちろんですが、今回もたくさんの友人に会うことができました。以前の職場の大先輩や、青年海外協力隊の活動時に訪れたキャンドゥ(CanDo)のスタッフの方とも再会でき、とても嬉しかったです。
一番驚いたのは、偶然ブースを訪れてくださった方と話をする内に、今はマレーシアで働いている親友の、奥さんのご家族であることが分かったことです。本当にびっくりしました。
毎年楽しんでいるグローバルフェスタですが、運営団体やその方針が頻繁に変わってしまうことはとても残念です。これも、中身は問わず入札価格のみで委託先を判断する一般競争入札の弊害の1つかもしれません。大規模なイベントを少人数で運営せざるを得ない予算状況など、厳しい現実と戦っている運営団体のスタッフの皆さんには、本当に頭が下がります。ただ、ブース出展者として、あえて疑問もお伝えしたいと思います。
特にここ数年の、ブース出展者に対するごみ規制の異常な厳しさは、とても疑問です。出展者がなるべくごみを出さないように工夫することはもちろんですが、ごみをブース出展者に全て持ち帰らせ、「ごみの排出量が減りました」=「エコです」というのは、どうでしょうか。偽善ともとられかねないと思います。グローバルフェスタという事業から出るごみは、「事業ごみ」として事業者が責任を持って処理するべきごみです。会場で出たごみは、会場できちんと回収するのが基本で、そのための費用負担が必要であれば、ごみの量に応じてブース出展者から回収すれば良いことです。その現実的な対応が、ブース出展者によるごみの減量にもつながるのではないでしょうか。
グローバルフェスタに出展する団体の多くは小規模なNPO・NGOです。中には事務所を構えられない規模の団体もあり、そういった団体はどこにごみを捨てているのでしょう。本来の事業ごみが団体スタッフの家庭ごみになったり、道端のゴミ箱やコンビニ・商店のゴミ箱に入ってしまう危険性も十分にあり、それでは全くの本末転倒だと思います。
ごみを持って電車に乗るわけにも行かず、一昨年は宅急便で事務所まで郵送しましたが、そのばかばかしさから、昨年と今年は備品と一緒にタクシーにごみを積んで運んでいます(それも空しく、ドライバーさんにも申し訳ないです)。ごみの回収に関しては毎年主催団体に訴えていますが、全く改善されないどころか、今年はついに調理で使った油も回収しないという改悪がなされました。いったい、グローバルフェスタの「エコ」は、どこへ向かうのでしょう。。。
いっそ、今後のグローバルフェスタでは、飲食ブースゼロ、配布チラシゼロ、物を使った体験コーナー(ごみの出るもの)ゼロ、販売品の梱包ゼロなど、ごみゼロに向けて本気で取り組んでみてはどうでしょうか。世界に向けて「環境先進国を目指す宣言」をしたばかりの日本を象徴するイベントというのは、それはそれで魅力あるものになるのかもしれません。
もちろん、その様なフェスタに人を集める工夫が必要です。同時に、フェスティバルでの飲食物の販売が貴重な資金源になっている団体や、配布ビラが会員獲得の有力ツールになっている団体など、特に小規模のNPO・NGOにとってのサポートも慎重に考える必要があります。
グローバルフェスタの運営団体の皆さんには、これからもぜひ継続して運営していただきながら、来場者はもちろん、ブース出展者の声にも耳を傾けてほしいと願っています。そして改めて、主催団体、ブース出展者、来場者の皆さん、素敵な時間をありがとうございました!
