2005年・東京。上京してすぐに勤め始めた職場は、東京都庁に隣接したオフィスビルでした。地元ではほとんどその存在に気づいていなかったホームレスという存在。数十人、いや数百人?これほど多くの人たちが、諦めたような表情で都庁の地下通路に座り、その横をスーツ姿のサラリーマンが何もなかったように通り過ぎていく…。
以前暮らしていたアフリカでも、たくさんのホームレスは存在していました。街中で見かける彼らの多くは少年で、無気力な人も、殺気立った人も、笑っている人もいて。そして、その何倍もの人々が、スラムで暮らしている事実。自分は彼らを一つの風景としてとらえ、一時滞在中であることを言い訳に、それ以上考えることをやめて、彼らの横を通り過ぎていました。
そして数年後。再び出会ったホームレスの人々は、ほとんどがおじさん達でした。疲れきった表情でダンボールの上にうずくまる姿や、少し遠くからでも分かる臭いに、「この日本で…」という驚きを隠せませんでした。一体何が起こっているのか。アフリカでは麻痺していった自分の中の違和感が、今度はいつまで経っても消えませんでした。
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