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たった一人の30年戦争 / 2009-09-10 (木)

たった一人の30年戦争

コメント: すごい本に出会うと、単純にわくわくします。通勤の電車が待ち遠しくなるだけでなく、生活全体にはりがでてくる気がします。この本も、そんな一冊です。

青年海外協力隊の歴史をふり返る中で出会った、故末次一郎氏。彼が戦後の日本に与えた影響の大きさと、その超人ぶりに触れる中で、どうして末次さんはこんなに自律できたのか、献身できたのかと、不思議な気持ちがし、また生前に会ってみたかったという想いが募ってきました。

そんな中、青年海外協力隊の先輩に教えていただいた、小野田寛郎さんのこと。戦後30年間、終戦を知らされず、また信じずに、フィリピン・ルバング島の密林の中で戦い続けたことはよく知られていますが、彼が末次一郎さんと、陸軍中野学校の同期生であり、親友でもあることを聞き、とても関心を持ちました。

縁あって、小野田さんの講演会を開催できることになり、不勉強な自分がまず手に取った一冊が、この本です。

戦後30年、ある人はその悲惨さや後ろめたさから、またある人は全てが変わっていく絶望感から、戦争の記憶を消そうとしていた頃、突然日本に生還した”最後の帰還兵”小野田寛郎さんの登場は、多くの日本人に衝撃を与えたようです。自分と戦争との距離感や価値観により、小野田さんの存在はさまざまに評価され、身勝手な誹謗中傷や礼賛に苦労されたようですが、そういった他己評価ではなく、小野田さん自身の声であることが、そのままこの本の価値だと思います。

末次一郎さんと小野田寛郎さん。時期や場所は違っても、それぞれの戦後の社会で活躍してきた彼らのまっすぐさは、著書を読む限り、陸軍中野学校での戦中特殊教育ではなく、戦争で自分や友の死と強烈に向き合ったこと、そして戦後もそこから目をそらさずに、死んだ友に恥じない生き方を実践してきたことから来ているように思います。自分を曲げ、時にはそれを他人のせいにしながら生きている自分にとって、彼らの生き様そのものが強烈なメッセージです。

戦争は終わりました。でも、身の回りには、ありとあらゆる問題(=自分にとって都合の悪いこと)があふれています。その1つ1つを、まずは認め(見止め)、受け入れ、考え、対話し、納得(解決)していかなくてはなりません。さまざまな問題を、けんかや裁判や戦争に頼らずに、解決すること。それが自分達の世代に課せられた挑戦なのだと思います。

小野田自然塾を主宰し、子ども達への冒険教育を最後のライフワークとする小野田さんのご長命をお祈りしています。

著者: 小野田 寛郎
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たった一人の30年戦争

星守る犬 / 2009-08-31 (月)

星守る犬

コメント: 読み始めてすぐ、何とも言えない複雑な気持ちになりました。「おとうさん」が、自分の父にそっくりに思えてきて…。

ちょっとぶっきらぼうで、自分の感情を表に出すのが苦手。仕事に一生懸命で、子どもの教育には無頓着。飼い犬の散歩は欠かさず、犬の前ではちょっとだけ饒舌になる。見た目も雰囲気も、父を見ているようで、それでいてどこにでも居そうな「おとうさん」と「犬」の、1ページ目に書かれた生の結末を、追いかける気持ちで、ちょっと重たい気分で読み進めました。

家族とのほんのちょっとの「ずれ」が、少しずつ大きくなっていき、やがて全てを失って、―南へ―、新たな旅を始めたおとうさんと犬。いろいろな偶然が重なり、最期の地を決めるまでの限られた時間を大切に過ごす彼らの姿が、胸に突き刺さってきました。

本の帯に書かれているような”せつなくて、うれしい涙”など一滴も出ません。ただじんわりと苦しくて、何かを突きつけられるような。痛みをこらえながら、何かをごまかして生きている日々をふり返り、やっぱりやることがある、と思うことで少しだけ気持ちが楽になったような気がします。著者のあとがきにも、勇気をもらいました。

...自分で書いてて何ですが、作中の「お父さん」はこんな結末を迎えなくちゃならないほど悪人じゃありません。...昔なら、いたって平均的ないいお父さんです。しかし、今ではそれが十分「普通の生活」を失う理由になり得るようで、本当につまらないことになってきたなあと思うのです。ちやほやしろとは言いませんが、普通にまじめに生きている人が、理不尽に苦しい立場に追いやられていくような、そんな世の中だけは、勘弁してほしい。...

まずは自分の父に。まじめで不器用な父と、ゆっくりじっくり話し、関係をより良いものにしていきたいと、ふまじめで要領の良い自分は、切に思います。

そして世の中のおとうさん達に。ホームレス反貧困の現場で見て考える様々なことを、継続して発信していきたいと考えています。

星守る犬の1人として。

著者: 村上 たかし
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星守る犬

日本の神様カード / 2009-08-01 (土)

日本の神様カード

コメント: 日本の八百万の神から四十八神を紹介。カード自体が神様の紹介となっている他、タロットカードのようにも楽しめる。

著者: 大野 百合子
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日本の神様カード
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学校に行きたくない日に読む本 / 2008-08-01 (金)

学校に行きたくない日に読む本

コメント: 「学校に行きたくない日」に読む14編。会社に行きたくない、家に帰りたくない日にもどうぞ。

編: 現代児童文学研究会
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学校に行きたくない日に読む本

私のアラブ・私の日本 / 2003-10-01 (水)

私のアラブ・私の日本

著者: U=D=カーン
コメント: 中東事情が良くまとまっていて興味深い。
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私のアラブ・私の日本

若きウェルテルの悩み / 2003-10-01 (水)

若きウェルテルの悩み

著者: ゲーテ
コメント: ”いつも機嫌よく居る”事。幸せとは?感動の本。
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若きウェルテルの悩み

わたしが・棄てた・女 / 2003-10-01 (水)

わたしが・棄てた・女

著者: 遠藤周作
コメント: 運命の連帯感。普遍の原理。
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わたしが・棄てた・女

歴史の中の日本 / 2003-09-01 (月)

歴史の中の日本

著者: 司馬遼太郎
コメント: 日本をテーマにした随筆集。小説よりダイレクトに思いが伝わる。
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歴史の中の日本

羅生門・鼻 / 2003-09-01 (月)

羅生門・鼻

著者: 芥川龍之介
コメント: 古典の中の人間洞察。鋭い。
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羅生門・鼻

龍は眠る / 2003-09-01 (月)

龍は眠る

著者: 宮部みゆき
コメント: 超能力への新しい解釈。文中の言葉も良かった。
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龍は眠る

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